天台宗防災士協議会設立趣旨 

 

防災士として、日本を考えますと、まさしく災害多発国であるといえます。地震・津波・火山噴火・台風等により生ずる人的、物的被害が東日本大震災だけを見ても、計り知れぬほど大きく、今後、東海地震・南海地震・東南海地震などの大災害の発生は避けられないと言われている以上、災害に立ち向かう様々な努力は、終わることのない防災士の役割としなければなりません。加えて、私たち天台宗教師は、伝教大師様の『忘己利他』の御教えを戴して行動しなければなりません。
現在、天台宗教師である防災士は51名を数え、各々が日本防災士会に登録し、教区や寺院に帰り、学んだノウハウを伝授するなど防災士として活動を開始する時期であると拝察します。 
そこで、防災士の基本理念である「自助」「共助」「協働」の「共助」「協働」の一環として、この51名の防災士を組織化し、天台宗や各種団体と協力する中でこれから想定される大災害に備え、情報の共有と互いによる技術の向上を深めて行きたいと考え、「天台宗防災士協議会」の設立を発願しました。
皆様には、この趣旨をご理解いただき、天台宗防災士協議会へ積極的に参画をお願い申し上げます。 

合掌

平成26年4月吉日

天台宗防災士協議会設立準備会